外国に留学すると、学校では習わなかったフレーズや単語を頻繁に耳にすることがあります。最初はわからなくても、日常の会話でその国の人がよく口にするフレーズや単語は、すぐに使い方を覚えられるので、身につくのも早いようです。このコーナーではそんなフレーズや単語を、留学経験者に紹介していただきます。
M.Wさん
私の場合、ずいぶん前に、オーストラリアのブリスベンと中国の北京で英語と中国語を短期間学びました。短い滞在期間だったこともあり、鮮明に覚えているフレーズが英語ではなかなか思い出せません。代わりに東京で学生時代に友人と外国の女性2人に話しかけたときのエピソードについてお話します。
私と友人は、その女性2人と一緒に写真を撮りたいと思って、友人がそのために調べた英語表現“ Would you mind posing with me?”で話しかけました。もちろん、我々が期待していた返答は、“Yes.”です。ところが、2人の女性の返答は、何度頼んでも、笑顔で“No.”だったのです。お互いに笑いながら、こちらはよく分からないまま、なんとか一緒に写真をとることができました。あとで友人が気づいたのですが、「一緒にポーズをとることを気にするか?」という意味だから、「気にしない。」「いいよ。」という意味なら、「No」になると言ったのです。このとき、付加疑問文などでもみられる、日本人が間違いやすい「Yes」と「No」の使い方の違いを痛感しました。その時の写真は、2人の女性に送りましたが、今でもこのときのことをよく思い出します。
*寄稿者の主観によるものですのであらかじめご了承ください。