今回は、会社の上司から勧められ、4年前にTOEFL iBTを初受験した男性から体験レポートをご寄稿いただきました。 皆さんもぜひご参考にしてください。
また、TOEFLメールマガジンでは、体験談等のご寄稿を随時募集しています!
私は特に海外留学の予定はなかったのですが、当時、国際交流・海外教育関連の仕事に携わっていたため、約4年前にTOEFL iBTを受験しました。受験を勧めたのは、上司でしたので会社の命令ともいえます…。
アメリカに本部を置く教育団体にて青少年向けの海外ボランティアプログラムのコーディネーターをしておりました。学生時代より国際的なフィールドの中で社会貢献ができる仕事に携わりたいと考えていたため、その仕事を選びました。
社内には日本人の職員しかいなかったので、社内でのコミュニケーションは日本語でしたが、海外の団体とは英語でやり取りしていたので(Eメールが主)、ほぼ毎日のように英語を使用しておりました。
英語圏以外の国の団体との折衝がほとんどでしたが、英語をお互いの共通語として使っていました。年に2回、様々な国籍の人々が集まる国際会議に出席する機会がありましたが、その場でも皆英語を使用してコミュニケーションをしていました。
申込からテスト本番までに時間がなかったため、問題形式や難易度を理解し、慣れるためにテスト主催団体であるETSのWebサイトでSample Questionsを試してみたり、本番のテストに準拠した問題集を解くなどの準備をしました。最近、ETSのWebサイトをみたら日本語になっている部分もあり、びっくりしました。
想像していた以上に問題が難しかったということと、時間が長いため、最後まで気持ちを切らせない集中力が必要だと感じました。
特に語彙に関してはすべてのセクションにおいて、普段の生活では使わないような学術的な単語が多く出たので、ボキャブラリーをもっと増やして臨むべきであったと思いました。
今まで受験したTOEICテストや英検などとは異なり、申込後に自分で申し込んだ会場がいつのまにか変更になっていたり、当日も開始時間きっちりと始まるのではなく、着席順から始めてもよかったりというシステムに面食らうことがありました。
TOEFLテストではSpeakingセクションで、周りの受験者の方々がしゃべっている中、進めなくてはならなかったので、集中力を維持するのに苦労しました。
結果はかなり低いスコアでしたので、特にスコア自体を活かすことはありませんでしたが、悔しさからテスト後も継続的に勉強をしていました。
TOEFLテストではWritingとSpeakingのセクションもあったので、学術的ということを超えて、ビジネスに必須である実用的なコミュニケーションスキルを向上させることができたと思います。語彙はもちろん、タイピングの速さや文章の構成力も高めることができたと思います。
前述したように問題の中の語彙が専門的なものが多いので、単語を一つでも多く覚えるようにします。また、全セクションに当てはまることですが、読まなくてはならない文章量が多いので、普段から問題集はもちろん、新聞や海外のニュースサイトを見て速読の練習をしたいと思います。
テストは大変難易度が高いものであると思いますが、英語圏の大学や大学院で専門的な学問を学ぶためにはこれくらいの知識、英語力はやはり必要になると思います。
日常で英語を使うという方でも、学問的な内容なので、TOEFLテストに特化した勉強が必要になると思いますし、一回だけではなく、複数回受けることを念頭に置いたほうがよいでしょう。また、留学する予定がない方でも受験することで総合的な英語力がアップすると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。