早いものでTOEFL® iBTが日本に導入されて7年が経過しました。多くの受験者が、さまざまな勉強方法でこのテストに挑んできたことと思います。そして今も日々新たな挑戦者が生まれ、情報を求め、勉強方法を模索しています。
このコーナーでは、受験に役立つ情報を選りすぐり、その解説や特長をシリーズで紹介します。主にこれからテスト勉強を始めようとする皆様へ受験準備のヒントとなれば幸いです。
この度、1月にETS作成のOfficial TOEFL iBT Tests with AudioをMcGraw-Hill出版から出版しました。本書はETSが作成する初のTOEFL iBTの問題集です。
McGraw-Hill出版からのETS TOEFL iBT公式教材を既に利用されたことのある方は、「初?」、「既にETSはMcGraw-Hill出版から過去に何冊か出版しているのでは?」と思われた方もいらっしゃるのでは?
そうです。ETSはThe Official Guide to the TOEFL iBT(英語版・日本語版)を既に出版しています。しかし今回出版されたOfficial TOEFL iBT Tests with Audioは、The Official Guide~とは少し違うのです。
何が一番大きな違いかというと収録の問題数です。The Official Guide~の収録問題数はテスト3回分であるのに対して、Official TOEFL iBT Testsは5回分収録しているのです。もちろんThe Official Guide~の問題とは別の問題です。
音声はCD-ROMですが、映像の出るものではなく、音声のみをPCで再生するもの(MP3)です。したがって、問題を解くのはPC上ではなく、紙の上のみです。
また、The Official Guide~には、まずは本番より少し簡単な問題による演習問題があり、各セクションの問題の特徴を理解しTOEFL iBTとはどんなテストか知るテキストパートがありますが、本書にはそういった部分はなく、全て練習問題で構成されています。このように練習問題のみで構成されたものはETSとしては初出版なのです。もちろん問題は実際にTOEFL iBTで使われた過去問です。
ただ、残念なことにThe Official Guide~に収録の3回分の練習問題には解説がありますが、本書には解説はなく、スピーキングやライティングの回答サンプルもありません。しかしスピーキングやライティングの解答のポイントはあります。したがって、本書は既にThe Official Guide~や他の参考書でTOEFLiBTの受験勉強をされて、あとはとにかく問題数をこなしたいという方におススメの教材です。
もっと問題を解いて自信をもってテストに臨みたいが中々良い問題集が無い・・・とテスト当日を迎えられている方、本書ならこの1冊であと5回分も解いてテストに臨めます。本番前の総仕上げに是非お役立てください。
ETSが作成している公式教材は、今まで販売されているThe Official Guide to The TOEFL Test with Audio、ETS 公認ガイドTOEFL iBT改訂版(McGraw-Hill出版、紙によるもの)とTOEFL iBT Complete Practice Test(ETSサイト上のオンライン模試)に加え、本書で4つとなりました。
それぞれ特徴がありますので、目的に合わせて目的に合った教材をお使いください。また、4つの教材のうちいくつかを組み合わせて利用するのも良いでしょう。例えば、本書はスピーキングとライティングはスコアが出ませんので、全てやってみたところで全セクションのスコアが出るTOEFL iBT Complete Practice Testで本番さながらに全ての問題をPCで解き、実力も確認する。こんな利用方法もおススメです。
CIEE TOEFL教材オンラインショップで好評販売中です。この春TOEFL iBT受験を目指している方、この1冊も受験準備のステップの一つに加えてみてはいかがでしょうか。