本年5月30日(月)より6月4日(土)にかけて米国のシアトルで行われたNAFSAへ私を含めCIEEからは4名が参加した。NAFSAは今年で57回目、国際交流の大学や語学学校の担当者が世界より一同に会する。開催場所がよかったせいか参加者数が6,600名、そのうち日本人参加者約200名という大掛かりなものであった。
JASSOは「日本の大学」(全26大学*1+文科省)としてブースを出展。個別ブースでは5大学*2が出展。この他早稲田大学のように別場所で協定校と会議を持つ大学もある。数日間の滞在にもかかわらず、各大学担当者と親密な人間関係が築けるというのがNAFSAの売りであり、その効果は絶大である。これは参加をしてみた者(NAFSAnと言う)しかわからない。初対面の方でもすぐに知り合いになり、その後の人間関係に繋がる。大学内で孤立しがちな国際交流担当者にとって、協定校や関係者とのネットワークと情報収集の意味が大きい。
ETSは大きなブースを構えており、次世代TOEFLテスト(インターネット版TOEFL=iBT)の広報に力を入れていた。そこでは簡単なセミナーを聴講でき、最新情報を入手ができる。我々はインターネット版TOEFLテストに関してETSが実施した2セッション*3に参加した。大学がどのようにiBTのスコアを利用するかは興味深い内容だ。レセプションもネットワークを構築する上で重要な役割を果たす。今回は南山大学、日本大学、ETS、JAFSA主催に参加したが各団体のものとも工夫が凝らされてすばらしかった。CIEE本部主催のレセプション*4にも参加した。
日本から参加したCIEEのメンバーが独自に行っている「レセプション」(通称CIEE Club)がある。ホテルの一室を開放し、情報交換となる場を提供している。大学担当者が集い、インフォーマルな形でそれぞれの関係を作っていく。おかげさまで今年も多くの方々に参加していただいた。
2006年度はカナダのモントリオールで開催される。今から参加を心待ちにしている。(報告:高田幸詩朗)
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(国立大学法人)弘前大学・岩手大学・埼玉大学・一橋大学・電気通信大学・東京工業大学・横浜国立大学・神戸大学・広島大学・九州大学・長崎大学・大分大学・琉球大学
(私立大学)青山学院大学・学習院女子大学・国際基督教大学・桜美林大学・専修大学・中央大学・東洋大学・東海大学・中京大学・名古屋外国語大学・龍谷大学・桃山学院大学・西南学院大学 |
*2
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日本大学・南山大学・関西外国語大学・立命館大学・立命館アジア太平洋大学 |
*3
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「Setting scores for the Next
Generation TOEFL Test」「Building communicative competence:
Integrated Skills and Next Generation TOEFL」 |
*4
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シャンペンとアイスクリームで有名 |
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