
本学では卒業後に社会に貢献できる姿勢を学びます。つまり在校生には、表面的な知識や試験の点数だけではなく、その背後にあるものを学んで欲しいと思います。たとえば英語であれば、言語自体の習得もとても重要ですが、それを通してもっと社会を見たり視野を広げて欲しい。また、バランスのとれた見方や考え方は、社会に出ていかに自分の力が発揮できるかに関わってきますので、やはり広い視野でものを見ることを学んでほしい。そのためには、まず自分が今納得できる学生生活を送って欲しいですね。
先輩から学ぶことも重要なので、卒業生を呼んで在校生に対する講演会も行っています。たとえば英文学科ではフレッシュマン・キャンプというプログラムがあり、新入生に早く大学での生活に慣れてもらうために、泊りがけで教師も参加して学生と共に過ごします。その中ではグループ・ディスカッションなどに加え、講堂で卒業生の話を聞く機会があります。新入生が自分はこれからの4年間をどう過ごせばよいか考え、将来の自分の姿を可能性の一つとして漠然とではありますが想像する、そんな機会を作るわけです。また、いくつか公開授業や講座があり、そこに卒業生を招いて話してもらうこともしています。
卒業生には、大学で学んだことを活かしてぜひ社会に貢献して欲しい。その方法はたくさんあります。社会貢献とは、自分が大学で得たことを何らかの形でこれからの国際社会に、そして地域社会に還元し、後に続く人びとに道を開くことではないでしょうか。そういう考えを持ってどんどん社会に入っていっていただきたいと思います。先日の卒業式でも言ったのですが、卒業生は我々の宝なのです。今後もさらに宝を増やしていきたいですね。