最初に本校はグローバル化に対応できる生徒を育成する目標をもち、その模索をし始めました。その折、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)鈴木先生から「発信型の英語」についてのお話をうかがうことができました。それを私たちは単に英語や英会話の学習ではなくまず体験に基づいたコンテンツを持つことから始まり、それを日本のみならず世界へ伝えたい自分がいるというそのことを中心とし、コミュニケーションの手段である英語に対する必要性を認識し、それによって能力が向上するという流れととらえ魅力を感じました。そしてその実現を目指し昨年度よりSCLE(Space
of Culture and Language Exchange)プロジェクトとして活動を始めました。ビデオ会議システム、ホームページ等今話題のコミュニケーションテクノロジーを十分生かすためインターネットやサーバー等のインフラの整備をしたうえで生徒を集め、好きなスポーツや音楽のことについてリサーチし英語に直し受信者としてのSFC鈴木先生の研究室に向け発表し、鈴木先生よりアドバイスをいただきました。参加した生徒は次第に面白みを覚え、回を重ねるごとに内容の濃いものへと移ってきていますし、プレゼンテーションの能力の向上も見られます。
本校は海外の交流校としてオーストラリアYarra Valley Grammar School、イギリスHighcliffe
Comprehensive School、アメリカExeter High Schoolがあり、非常にやりやすい状況なのですが、相手校に設備がないことや時差そして何よりもこちらがやろうとしていることへの理解が得られるかなど悩んでいました。その折、鈴木先生を通してClassical
High Schoolを紹介していただきビデオレターを用いての交流をしました。相手の生徒たちも非常に興味を持っており、展望が開けてきたように思えます。やはり気楽なところから糸口を見つけていくほうがいいようです。
今年度からはいろいろな学年から参加人数を増やし、交流校やClassical High Schoolとのビデオ会議システムによる交流を活性化させていこうと考えています。時差などの制約は、ホームページやストリーミングによる配信などで対応してゆきたいと考えています。
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