3年間のSELHi研究で、職員間で忌憚のない意見交換ができ、本校での授業のあり方についてコンセンサスが得られたのは大きな収穫だったと思います。
・ |
学年全体の共通ワークシートを作成し、授業の共有を図る。 |
・ |
授業の進め方の研究協議を行う。 |
・ |
授業は原則として英語で行う。 |
・ |
ディベート・ディスカッション等の手法を適宜取り入れ、スピーキング力が伸ばせるような授業の工夫をする。 |
・ |
テストづくりを工夫する。 |
・ |
Language Passportを所持させ、学習のモチベーションを高める。 |
・ |
スピーキング・テストを更に改善し、生徒のスピーキング力を定期的に測定する。 |
・ |
授業力、英語力を向上させるため、教員全員で支え合い、協力し、自己研鑽に励む。 |
・ |
できるだけ生徒を学校外での Mock国連やJ8等の行事に参加するように励まし、世界的な視野を広げるように手助けする。また、外部のスピーチコンテスト、ディベートコンテスト、英作文コンテスト等にも参加を呼びかけ、英語力を向上させる一助とする。 |
・ |
学校行事も生徒の英語力が伸びるよう更に工夫していく。 |
・ |
他教科も含む科目間の連携を更に深めていく。 |
|
このコンセンサスを元に、今年の一年生からチームを組んでの”all English”の授業が始まりました。チームを組むと良いことがたくさんありました。ワークシートも単語テストも宿題も分担してでき、仕事の量が減りました。また、”all English”はかなり辛いですが、皆で進めていますので、自分一人だけやめるわけにもいかず、苦しいけれど頑張るしかないと思っているうちに、授業者自身の英語力もかなり向上しています。生徒と同じように夏を迎える頃から、英語が苦にならなくなります。また、本校では習熟度別のグループ分けを行っていますが、どのグループでも同じ授業方法(進度が異なるだけ)なのでグループ移動も違和感なく行えています。今のところあまりデメリットは思いつきません。
今年度は、1年生の英会話の授業で、debate contestを2月に行うように、12月から取り組んでいます。どんな結果がでるか楽しみです。
なお、現在の1年生はSELHi研究の成果である授業を受けていますが、授業評価アンケートに、「英語の授業は、非常に充実している」、「英語の授業のレベルが高くて、ついていくのは大変。でも英語を勉強しようと思って国際高校に入学したのだから、頑張る」、「日本にいて外国と変わらないような、こんな授業を受けられると思わなかった」との記述が多くありました。保護者からの意見にも肯定的な意見が圧倒的に多く、3年間の努力が報われ、とてもうれしく思っています。同時に、これから更に生徒の力を伸ばし、将来世界で活躍できる優位な人材を育成していく責任の重さを実感しています。 |