志布志高校SELHiの研究課題は、「実践的コミュニケーション能力の育成を目指した指導および評価の研究 ――― 新カリキュラム及びポートフォリオを中心として ―――」とした。これは、本校でどのような英語力を身につけたいか、生徒にアンケートで尋ねたところ、入試などに合格する力よりも、実際に英語を使う力(話せる力)と答える生徒が多かったことと、保護者も同じように答えていたのでそう設定した。また本校の英語教員もバランスの取れた(読めるし、書けるし、話せるし、聞ける)生徒をと考えていたことにもよる。
さらに現状分析をしたところ、授業時間の割に効果が上がっていないことも判明し(300時間でTOEICは100点アップ可能だが、そこまで効果を出していない)、どうにかして効果的な「授業」を実現できるよう研究しようということになった。
そこで具体的な「英語到達目標」をディベートができる力、また、海外体験学習(修学旅行)があるので、中間目標を「海外で(なんとか)生活できる力」と定めて、授業をその目標を達成できるためのトレーニング場と定めた。
具体的には、授業研究班(授業をレベルアップ)、授業外活動研究班(英語合宿や多読プログラムなどをレベルアップ)、シラバス・評価研究班(カリキュラムと評価方法をレベルアップ)とチームを作成し、チームでそれぞれの研究を進めた。
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