1. |
モティベーションを高めるための指導
授業改善を通して、魅力ある授業を創造し、生徒の学習意欲を向上させる。さらに、生徒が授業で獲得した能力を発揮し、活躍するための発表の「場」作りとして、発表の機会を教室外活動にも拡げる。 |
2. |
「説得力、交渉力」のある高度な実践的コミュニケーション能力育成のための4技能を高める指導法の開発
「説得力、交渉力」といってもいろんな下位技能が考えられるが、対象をスピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションにしぼり、最終到達目標としては、ディベートで証拠資料を用いて議論ができることとした。 |
3. |
「説得力」、「交渉力」のある高度な実践的コミュニケーション能力の評価
スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションそれぞれの評価基準・規準を作り、ポートフォリオ評価として、全体の評価に組み入れる方法を確立する。 |
初年度は、まるで道なき道をゆくような手探り状態であった。最初に、SELHi一期校・先進校をまわり、話をうかがい、とりいれられるものは取り入れようとした。米原高校の山岡先生からは、全員でチームワークをとりながら研究を進めていくことの大切さを学んだ。岡山城東高校では、プロジェクト型学習とディベートの実践を学んだ。京都市紫野高校の皆川先生からは、コンピューターを使った授業の指導方法を学んだ。早速パソコンを20台設置し、ディベートの情報検索等の授業で役立てた。 神戸市立葺合高校、福岡県香住丘高校のシラバスのすばらしさに感動し、本校のシラバスにとりいれようとした(資料1:MICシラバス(大綱)参照)。先進校を訪問させていただき謙虚に指導を仰いだことが、本校のSELHiの推進力となった。どこの先生方もたいへん熱心で、意欲的に取り組んでおられるので、自分たちもがんばらなければ、という元気をもらったような気がする。
初年度(平成16年度)2学期に、文部科学省の実地調査があり、公開授業を見ていただき、厳しい指摘を受けた。
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1. |
教師は英語を使っているが、教師の英語の素晴らしさを見せつけるだけの授業になっていないか。もっと生徒に英語を使わせる活動をとりいれるべきだ。 |
2. |
それぞれの教師が4分野バラバラに研究に取り組もうとしているが、4分野を統合し、研究分野を集約すべきだ。 |
今から考えると、この時の指摘が本当の意味での本校のSELHiの出発点であった。以降、授業改善研究会を定期的に持ち、運営指導委員の兵庫教育大学、吉田先生、今井先生、関西国際大学の有本先生に授業を見ていただき、指摘を受け、改善に生かしていった(資料2:授業公開週間と授業改善研究会)。授業改善に英語科教員全員で本気で取り組み始めたのであった。 |