TOEFL Mail Magazine Vol.68 June 2008
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TOEFL iBT 体験レポート


読者の皆さんのご要望に応えるべく登場したTOEFL iBT体験レポート。
実際に受験した人でなければ体験できないさまざまなポイントを連載でレポートしていきます。
寄稿していただくのは、これまでTOEFLテストを何度も受験し、現在も挑戦中のある大学院生です。
TOEFLテスト受験希望者には必読のシリーズです!


第2回
Readingセクションの勉強方法や苦労した点、気づいた点


TOEFLのReadingは、私にとって比較的解きやすいセクションですが、私が語彙で苦労した理由は、他の人の理由と同じだと思います。高校3年の時初めてTOEFLを受けた当時の私にとって知っている単語といえば、海外現地校での授業や日常生活で出てきた言葉だけだったので、TOEFLに出題される大学の授業に出てくるような難しい単語は見たこともありませんでした。

留学先のロンドンで―― “Harry Potter”に出てくるKing’s Cross駅
留学先のロンドンで――
“Harry Potter”に出てくるKing's Cross駅

語彙に関して大事なことは唯一、新しい単語は調べてひたすら覚えるということでしょう。でもそれだけではなく、意味が分からなければ文脈からそれを読み取る力を養うことが必要だと思います。日本語なら漢字を見てある程度意味が想像できますが(見当違いも多々ありますが…)、英語の場合は単語の中から語源を想像するか(例えば“ex-”で始まる単語は大体、“exit(出口、退場)”、“expose(さらす、あらわにする)”、“extraordinary(並外れた、特別な)”のように‘out of(〜から外へ)’という意味がある等)、純粋に文章を通して推測するしかありません。

Readingで文章を読むことだけに時間を取られてしまうと解答時間が少なくなるので、文章が何を伝えようとしているかを短時間で察知する力が要ると私は考えています。留学する際には、そういった力は授業の中でもコミュニケーションの中でも必要でしょう。それがこのセクションで測られる読解力だと思います。

ちなみに私は文系なのでReadingで文系の内容が出てくるとラッキー!と思い、それと同時に次には理系の文章問題が出てこないことをついつい願ってしまいます。文化人類学などの問題が出ると、急いで解きつつも「へぇ、そうなんだ」と感心して読んでいる時もあります。でもいくら願ったところで、自分で問題を選べるわけではないので、私はとりあえず内容を把握するためになるべく早く文章を読み、各段落内のキーワードみたいなものを探し、文章のどの段落にそれが位置するのか大体覚えておいてから解答しています。

留学先のロンドンで――
通学路の一コマ・花に埋もれているホテル

早く読み、内容をしっかりと把握していれば、問題を解くことはそんなに難しくありません。ListeningやSpeakingのセクションと違い、解答を選択肢の中から選ぶ時も、出題の答えは、横に載っている文章の中に書かれてあるのだし、途中で「なんだっけ?」と思ったら、ここだろうと思う段落をぱっと読み返せば良いのですから。短時間で読む訓練と読解力を養う訓練は、TOEFLの練習問題の勉強、また普段から英文に、そして特に学術的な英文に接していれば、そんなに心配はいらないと思います。

留学先の大学や大学院では、たくさんの長いreadingの課題が出され、次のクラスではそれについてのディスカッションを行うというような授業スタイルが殆どだと思います。また、期末試験や論文にも膨大な量のreadingsは欠かせません。そのような時に文を一語一句、几帳面に読んでいる時間はないので、こういった日々の訓練は、TOEFLを受験する際にも留学する際にも必要不可欠です。余裕ができれば、TOEFL試験中の問題文も面白く感じるようになると思います。自分の専門知識に関する英文から、まずは読むことにチャレンジするのが一番良いでしょう。(高校生の時の私は、原著の「ハリー・ポッター」に夢中でした。)英語の深さや面白さも、実際に目を通して見ることで分かるのかもしれません!


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