日本の英語教育には、とかく典型的な批判がついて回ります。いわく「聞けない、話せない」。しかし本当にそうなのでしょうか。高校までの英語教育でも、大学での英語学習においても、コミュニケーションについて本当に大事なことを、実は私たちは学んでいる、もしくは学ぶことができるのではないでしょうか。
前回に引き続き今回のインタビューでは、立命館大学で講師をつとめている山中司君に話を伺っています。山中君はごく普通に日本の公立学校の英語教育環境の中で学び、大学に入学されました。大学の英語クラス分けで一番下のクラスに入ってしまった山中君は、2年後、イギリスの学会で論文を発表し、オックスフォード、ケンブリッジといった世界でも有数の大学の学生や教授たちと意見を交換することになります。山中君が学会で発表するにいたる過程で身に着けた様々な英語コミュニケーション上達の鍵をご紹介します。 |