TOEFL メールマガジン

俳句で一息 Haiku Time

バックナンバーはこちら

このコーナーでは俳人 灯声こと中村忠男さんに、世界で最も短い詩の形といわれる「俳句」について、日本語・英語のバイリンガルで俳句の魅力・楽しさを解説いただきます。
中村さんは、日航財団の常務理事として勤められるかたわら、世界に発信する文化として日本語・英語両方での俳句作りに取り組まれています。毎月の中村さんの季節感あふれる一句と、季語や句への思いがどう英語で俳句になっていくのかを是非お楽しみください。

中村 忠男氏 灯声(中村 忠男氏)プロフィール
財団法人日航財団 常務理事
1950年生。東京大学法学部卒
1972年日本航空入社
2007年より現職
ジョージタウン大学大学院国際関係修士(1978年)
俳誌「春月」同人

秋空を飛びてアルプス詳らか(つまびらか)

From an autumn sky
the Japan Alps in clear view
ridges and valleys in sharp contrast

(解説)

季語は秋空。高く澄み渡った秋の空のことです。遠くの山々も鮮明に、またぐっと近くに見えます。この句は飛行機の窓から見た光景で、アルプスの山系がくっきりと、地形の写真そのままに見えています。筆者は、天気のよい日に飛行機で窓側の席に座ったときは、地形を見ながらどこを飛んでいるか当てるのを楽しみにしています。一度尾瀬の上を飛んだことがありました。尾瀬沼、燧ケ岳、至仏山と確認したのを覚えています。その後も尾瀬上空を飛ぶことはあるのですが、天候に恵まれず尾瀬が見えたことがありません。はるかな尾瀬です。皆様も秋空を飛ぶときには、機窓の景色をお楽しみください。

英語俳句を詠んでみませんか?(2009年10月30日まで)
TOEFLメールマガジン8周年記念読者プレゼントキャンペーンこちら

▲このページのトップへ戻る▲