TOEFLテスト日本事務局のCIEEでは、グローバルな視野を持つ人材育成を推進するために、「海外体験事業」も行っています。このコーナーでは、そのプログラムをご紹介することによって様々な形での海外体験・国際交流のあり方や意味、受けた影響などについてお伝えしていきます。
今回ご紹介するのは、「米国企業研修」です。これはご自身のバックグラウンドや履修内容に沿った研修を行う研修計画があり、正式に米国国務省の規定をクリアしている場合にのみ研修生に発行される「J1」というビザを利用して参加するインターンシッププログラムです。CIEEでは、参加者及び研修先企業を規定に基づいて審査し、DS2019という証明書類を発行しています。
一般に、学生としても現地で就学後研修を行うことは可能ですが、このプログラムでは日本で履修した分野に関連して、渡航後すぐに、滞在期間を通して最大で12ヶ月間研修を行うことが可能です。(* 社会人は最大18ヶ月です)
今回はこのプログラムを利用してビザを取得し、現在アメリカ・カリフォルニア州の企業でインターン中の小倉一峰さんにEメールでインタビューしました。
知り合いの方がインターンに誘ってくださったためです。また、将来するであろう仕事内容であり、自分との適合性を知りたかったからです。
英語の勉強はもちろんありましたが、仕事で使うプログラミングの勉強を行いました。
ビザの申請です。自分の履歴などを調べたり、様々な書類を作成したりする必要があり、不慣れだったので大変でした。* (*編集部注:小倉さんの場合にはビザの申請はご本人が個人申請で行っています。有料になりますが、通常CIEEではスムーズなビザ取得のため代理申請のお申込みを同時にされることをお勧めしています。)
オフィスは建物の中の一部屋を借りています。コーヒーが無料で飲めたり、お菓子や飲み物を買う自販機があったりします。また、近くにモールがあるため、歩くだけで、いろんなお店に行けます。
データ通信(インターネットなど)に接続するための様々な規格(無線LANなど)がありますが、これらはまず本当に動くのか、性能がどの程度なのか検証する必要があります。そのために実物を作る前に必要となるのが、シミュレータであり、そのシミュレータを作る仕事をしています。
スケジュールを立てて、なるべくその通りに仕事をしていくことです。学ぶことが多く、環境が新鮮であるので充実していると思えます。
インターン先の人から紹介してもらったアパートに住んでいます。丘の上なのでモールを除いたら歩いていけるところにはあまり何もありません。オフィスまで徒歩15分くらいです。
基本的に外食ですが、軽く自炊するときもあります。
大学での研究や、英語の勉強をするため図書館(結構大きいのがオフィス近くにあります)に行きます。
まず、一番良いと思ったのはインターネットがどこでも繋がることです。こちらは大体スーパーやモールに行けばインターネットに繋がります。難しいのは、やはりこちらの人との感覚の違いです。食事もそうですが、時間にルーズで、家でインターネットするのに申し込んでから繋がるまで2週間かかりました。
仕事内容が研究内容と近いこともあり、予想していた通りでした。
異なる環境に慣れることにより新しい生活リズムや習慣ができ、新しい生活が始まるところが根本的に違いました。例えば、今住んでいる場所は比較的暖かいため、冬のこの時期でも朝布団にまだ入っていたいと思うことがほぼないです。
やはり仕事で時間が無くなり、大学にいたときほど自分の時間が作れないので、もうちょっと英語やプログラミングを勉強しておけばよかったとは思います。
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