英語教師による英語教師のための情報シェアの場「達人セミナー」通称「達セミ」をご存知ですか。毎週のように自発的かつボランティアで全国各地にて開催され、それぞれの授業方法を公開しシェアしています。基本的には中学・高校の教師の方々が中心ですが、その授業には英語を楽しく学ぶヒントがたくさん隠されています。その中から毎号1名の先生にレポートしていただきます。
今回のヒントはこれ:
北海道千歳高等学校
高椋勇一 先生
リスニング力を向上させるために、シャドウイングはとても効果的な活動だと思います。シャドウイングとは、耳から聞こえてくる英文に、影のように遅れずに声を出してついていく活動です。
シャドウイングはタスクレベルの非常に高い活動です。どんな英文でもシャドウイングができればいいのですが、最初はなかなかそうはいきません。そこで、いくつかのスモールステップを作り、それらを乗り越えることによってシャドウイングに繋がるようにしてみてはどうでしょうか。
【授業風景】
用意するもの → [1]教科書ガイドなど対訳のついたテキスト[2]音声CD
上記の流れで実際の授業を行ってみると、まず、自分自身のリスニング力に変化を感じました。実際にとある英語試験でリスニングのスコアも上がりました。また、生徒からもリスニングができるようになったとの声も聞こえるようになりました。ただ注意しなくてはならない点が一つあります。すぐに成果を感じないことです。変化を感じるためには、経験上3ヶ月は必要です。筋トレを1回やっただけでマッチョにならないのと同じです。途中で挫折しないで毎日続けるように頑張りましょう。
継続させる秘訣は、まず開始時間を決めることです。例えば9時になったら机に向かって始めます。やる気がなくても必ず始めましょう。やらないと先に進みません。やっているうちに気分ものってきます。やる気は後からついてくるものです。1週間ぐらい経つと、ここで止めたらもったいないと感じるはず。1ヶ月経つと、やらないことに不安を感じるはずです。そして、3ヶ月続けると新しい自分に出会うはずです。