TOEFLテスト日本事務局のCIEEでは、グローバルな視野を持つ人材育成を推進するために、「海外体験事業」も行っています。このコーナーでは、そのプログラムをご紹介することによって様々な形での海外体験・国際交流のあり方や意味、受けた影響などについてお伝えしていきます。
今回は、今年3月TOEFLメールマガジンVol.85の当コーナーでご紹介した「米国企業研修」の続編です。(前回の記事はこちら)
その際にインタビューした小倉一峰さんが、研修先であるアメリカ・カリフォルニア州より帰国されました。研修を終えての感想をいろいろうかがい、米国企業研修をお考えの方へアドバイスやメッセージをいただきました。
*「米国企業研修」は、学生や社会人が自分の専攻と将来のキャリアに関連した分野で期間を限定して米国内企業/団体で就業体験をするプログラムです。このプログラムでは、研修的な就業体験だけでなく、企業/団体と技術・知識・アイディアを交換しながらご自身の専門分野を深めていくことが求められます。CIEEでは、参加者及び研修先企業/団体をアメリカ国務省の規定に基づいて審査し、J-1ビザ取得に必要な書類であるDS-2019を発行しています。詳しくはこちら。
データ通信(インターネットなど)に接続するための様々な規格(無線LANなど)がありますが、これらはまず本当に動くのか、性能がどの程度なのか検証する必要があります。 それがシミュレーション実験であり、シミュレーションはシミュレータを必要とします。私はそのシミュレータに関する仕事をしていました。 特にシミュレータを使う上で、品質評価に最適なビデオカンファレンスアプリケーションを一から作成したのが大きな仕事でした。何をいつまでにやる等のスケジュールを組み、それに沿ってアプリケーションを作る一通りの作業を行いました。
常に全力でやろうと思ったことと、小さなことでも仕事から得られることを吸収しようと思っていました。
オフィスビルには他の会社の人と顔を合わすような共有スペースがあると思いますが、そこでいろいろな人が会話を交わす場面はやはりアメリカだなと感じました。
仕事で手一杯になり、大学にいたときほど自分の時間が作れなかったので、もうちょっと英語やプログラミングを勉強しておけば余裕ができ、もっとたくさんのことを学べたのではと思っています。
大学での研究や、英語の勉強をするため図書館(結構大きいのがオフィス近くにあります)に行きました。近くの海に行くこともありました。
食事です。味覚・価値観が違うことで、野菜がとれなかったりしました。
スーパーや公共の場では無線LANが無料だということです。 どこにいてもPC がインターネットにつながることは非常に便利でした。
指定した日時に来なかったり、顧客に対してお店側が訪問する日時を延期したりできることにカルチャーショックを受けました。
仕事に関する知識、会社の経営方法、今後の目標、そして英語に対する抵抗がなくなり海外でも活躍できそうな感触を得ることができました。
この研修を通して、視野が世界に広がったことを生かして、物事をグローバルな視点から見ていきたいと思います。
何事もチャレンジしないと始まらないと思います。失敗はやったからこそ失敗になり、成功のもとになるのだと思います。また、参加される方は米国への入国手続き(VISA関係)は余裕をもってしっかり行い、また、米国滞在中何かあった時に慌てないように、保険の内容や使用方法など事前に確認しておくことも大切だと思います。
*編集部注:CIEEでは、ビザ代理申請のお申込も受け付けています(有料)。また、保険については、米国滞在中をカバーするCIEE指定の保険に加入していただきます。出発前に、保険ハンドブックをお送りしますので内容をよくお読みください。なお、保険でカバーされない歯の治療などは、ご出発前までにすませておくことをお勧めします。