外国に留学すると、学校では習わなかったフレーズや単語を頻繁に耳にすることがあります。最初はわからなくても、日常の会話でその国の人がよく口にするフレーズや単語は、すぐに使い方を覚えられるので、身につくのも早いようです。このコーナーではそんなフレーズや単語を、留学経験者に紹介していただきます。
渡辺 タケシさん
イギリス・ウェールズの北方、マンチェスターからちょっと南のレクサムという町に2ヶ月間、語学留学したときのことです。僕のホームステイした家庭はお母さん、10歳の男の子の双子、それから、お母さんの彼氏が住んでいて、毎日とても賑やかでした。賑やかを通り越してやんちゃな双子の涙を見る日も多かったのですが。その中で毎日のように聞いた言葉が”eat properly”でした。プロレスラーのような彼氏から双子に向けて発せられるドスのきいた”eat properly”をほぼ毎日、朝食、夕食時に聞きながらご飯を食べました。「きちんと食べなさい、行儀良く食べなさい」という意味ですが、それでも子どもたちは全然”properly”に食べません。どこの国でも躾は大変だと思いました。僕はまだ子どもがいなくて使う機会はないですが、帰国するときにお母さんから、”eat properly”の発音はばっちりでしょ、と言われました。思い出深い言葉です。
【大学の学食。僕は好きでした】
*寄稿者の主観によるものですのであらかじめご了承ください。