このコーナーでは俳人　灯声こと中村忠男さんに、世界で最も短い詩の形といわれる「俳句」について、日本語・英語のバイリンガルで俳句の魅力・楽しさを解説いただきます。
中村さんは、世界に発信する文化として日本語・英語両方での俳句作りに取り組まれています。季節感あふれる一句と、季語や句への思いがどう英語になっていくのかを是非お楽しみください。

（解説）

観光地などでときどき見かけるボンネットバス。懐かしい気持ちになります。新しいバスも通っていますが、ボンネットバスの来るのを待ってそれに乗ろうよと、春の風に誘われてのんびりした気持ちになっている風情です。ボンネットバスは和製英語で、辞書にはbus with front engine などが載っていますが、あえて一般的な表現を使ってみました。なお、この句は広島県・鞆の浦で作ったものです。