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インタビュー

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海外留学する日本人学生が減少している昨今ですが、アメリカは依然として日本人にとって留学先No.1として不動の地位を保っています。世界中からの留学生数が一時的に落ち込んだものの、着実に留学生数を伸ばしている「アメリカの大学の魅力は何か?」。その問いに答えるのに最もふさわしい、アメリカ大使館・教育人物交流担当官のウィリアム・コールマン氏にインタビューしました。

ウィリアム・コールマン氏

アメリカ大使館 教育人物交流担当官
ウィリアム・コールマン氏

広報文化交流部、教育人物交流担当官。2009年より現職。
2003年国務省に入省以来、トルコ、イスタンブールの領事部、中国、成都の総務部にて勤務。また、横浜の国務省日本語研修所の日本語上級コースで日本語を学んだ。
ノースキャロライナ州出身。
コロンビア大学、ハワイ大学の両大学にて歴史学、アジア学の上級学位を取得。
ファーマン大学にてアジア学の学士号を取得。
既婚。余暇は、サーフィンを楽しむ。

留学生がアメリカを選ぶ理由 -「多様性」「質」「柔軟性」「価値」

編集部:
まずアメリカの高等教育についてお伺いしたいと思います。昨年11月にリリースされたIIE(Institute of International Education)によるOpen Doors 2010 Fast Facts(http://www.iie.org/en/Research-and-Publications/Open-Doors/Data)によると、ここ数年アメリカへの留学生数が飛躍的に伸びているのがわかります。これは、アメリカの高等教育が世界中の学生たちを惹きつけているということですが、何が強みで、何に対して魅力を感じているのでしょうか。
コールマン氏:
それにはいろいろな理由があると思います。アメリカには昨年度69万人を超える留学生がいました。2001年の9.11事件のあと、不安要素で一時的に数が落ち込みましたが、その後また増え、我々も大変嬉しく思っています。さて、留学生にとってのアメリカの魅力ということですが、アメリカが誇りとしていることの1つ、コミュニティに「多様性」があるということでしょう。その多様性には、留学生も大きな役割を果たしています。もちろん留学生は東西海岸地域の有名総合大学に多いですが、そこまで有名ではない大学にも徐々に広がりを見せています。以前は、名が通った大学に魅力を感じており、それはそれで大事なのですが、アメリカには幅広い高等教育の機会があるということを、現在の留学生は魅力として気づき始めています。英語力の初級から始めるELSプログラムを提供する機関もあれば、2年制のカレッジ、4年制のコミュニティカレッジ、4年制総合大学、大学院、専門大学院と、学校のタイプも違えば大学がある環境も異なるなど、多様であるといえます。総合大学で研究に力をいれ、大教室での授業を受ける場合もあれば、2000~3000名の小さめの教養大学で、1クラスの学生数が20~25名で、クリティカルシンキングを鍛え、自分の興味に集中できるような大学もあります。私は、とある小規模な教養大学で学士号をとり、後には大規模な州立大学や私立大学でも学ぶ機会があったことで、それぞれの利点を経験することができたことを幸運に思っています。このように自分の興味を追求できる様々な機会やオプションがあり、「多様性」があるということです。それが大勢の留学生がアメリカに来る理由の1つではないでしょうか。
そして2つ目は「質」です。The Times Higher Educationの世界大学ランキング2011(http://www.timeshighereducation.co.uk/world-university-rankings/)によると、上位40校のうち、20校以上がアメリカの大学です。アメリカの大学は他のどの国よりも研究開発に予算を費やしており、大学レベルで行われている研究開発が多く、留学生や企業もその優位性に気づいています。また、世界中のノーベル賞受賞者の70%以上がアメリカ国内にいます。様々な分野の最高の頭脳を惹きつける何かが、アメリカにはあるのです。フルブライト奨学生としてアメリカ留学し、つい最近ノーベル賞を受賞した根岸英一博士がその良い例です。これはまた、日米の研究開発の質がどんなに近いかということの一例ともいえるでしょう。日本の教育・研究界のリーダーだけではなく、多くのビジネス界のリーダーもまた、アメリカで学位を取得しています。トヨタ、ファーストリテイリング、ソフトバンクといった重要な企業のリーダーが、アメリカで多くの時間を過ごし、そこで学んだことが役立っていると明言しています。こういったことが「質」ということを語る上で大切なことだと思っています。
そして、3つ目は「柔軟性」です。これは「多様性」と関連しますが、例えば、とある学校でプログラムを始め、それが好きだったら、学部から大学院、博士課程まで進むことができますし、1、2年して何か違うと思ったら、専攻を変えたり、ESLコースからコミュニティカレッジへ、そこからさらに総合大学に編入したりすることが容易にできます。こういうことが多くの人に魅力的に映っていると思います。アメリカでは、“個人”ということが大変重要で、学生がどこから来たのかということに関係なく、誰でも個人の夢を追うことの大切さに気づくことができ、その夢を妥協する必要はありません。この考え方を元に教育システムもできているため、学生はそのステップを踏むことができます。“個人の夢”を追及するという意味で、アメリカでは「柔軟性」が重要視されているのです。
そして最後は「価値」です。アメリカの高等教育にかかるコストは、国際的にみても比較的高いというのは確かです。しかし、ここにも選択の余地があります。例えば、まずはコミュニティカレッジからはじめ、その数年後に希望の有名大学に編入した場合、最初に入学した大学に在籍していた期間にかかわらず、最終学位はその有名大学から得ることができます。もちろん日本でもいろいろな素晴らしい大学で学ぶ機会があることは間違いありませんし、ご両親もお子さんがどこで学ぶかということを注意深く選んでいると思いますが、アメリカの大学はハーバードやイェール、スタンフォードといった日本の倍近くの学費がかかる有名大学以外にも、幅広い選択肢があるということを強調しておきたいですね。
編集部:
アメリカ人気の背景を4つの理由でご説明いただきましたが、私の視点からもう1つ加えさせていただくと、年輩者やハンディキャップのある方々も、大勢大学で学んでいるように感じます。日本もその方向に動いてはいますが、アメリカの方が進んでいるのではないでしょうか。留学生たちもそういった傾向を知っているように思います。これは、以前TOEFLメールマガジンのインタビューで聞いた話ですが、定年を迎えた女性が、学校に再び通い、TOEFLテストを経てアメリカに留学し、70歳で東洋医学博士の道に進み始め、これに報いるためには100歳まで長生きしなければいけないわ、とおっしゃっていたそうです。
コールマン氏:
素晴らしいですね!それは先程の「柔軟性」または「多様性」のいい例になると思います。最近アメリカでますます多くのコミュニティが、大学が多様性に富むとコミュニティにもその恩恵がもたらされるということに気づき始めました。コミュニティも大学も、学生の多様性の価値に気づき、その環境を歓迎し、率先して留学生にアピールするよう動き始めています。この傾向は国内でも同様で、いろいろな社会的、経済的なバックグランドや年齢の学生を受け入れ、キャンパスの多様性を重要視しています。

留学してから日本人学生が必要なこと -違いに真っ向から挑戦する

編集部:
日本人学生を考えると、彼らがアメリカで学ぶ時、語学能力の他に、日本とは違ったものの考え方、アプローチの姿勢といったものを求められます。日本では先生が一方的に話すことが多く、学生が発言する双方向の授業は稀です。アメリカではどのような姿勢、スキル、またはパフォーマンスが期待されているのでしょうか。
コールマン氏:
それはまさにクリティカルシンキングでしょう。その鍵となるのは自己表現ということです。ある事柄について自分はどう考えるか、それを話している相手または聴衆に対してどう表現し、説得するか、ということです。先程の“個人”の話に戻りますが、この考え方はアメリカでは大学レベルからではなく、教育のスタート地点から始まることなのです。最近では、留学生が違った教育背景を持っていること、言いかえれば、全ての留学生が最初からアメリカ人学生のようにこういった考え方の準備ができているわけではないということが、教授たちにも理解されてきました。日本人学生にとって大事なのは、アメリカでは事情が違うということ、そしてその経験に対して準備を整え、真っ向から挑戦しなければいけないと気づくことです。例えば私の個人的な体験ですが、横浜で日本語の勉強を始めた時、最も時間をかけたことの1つが新聞の社説などを読むことです。アメリカで受けた教育からすると、社説というと主張が最初のパラグラフで述べられていて、それ以降のパラグラフでその理由を説明する、5パラグラフで構成されたエッセイを期待しました。でもいくつか日本の社説を読んでいると、時にはそのような形式になっていますが、社説の主旨が文頭にあるわけではないということがわかってきました。大抵3分の1か半分ほど読み進んだところにあるんですね。こういったことを概念的に理解するまでにはかなり時間がかかりました。国によって考え方が違うということはいろいろな方からも聞かされていましたし、中国での経験もあったので、理論的にはわかっていても、なるほど!とピンとくるには少し時間がかかりました。同じように日本の学生がアメリカに留学する時には、5パラグラフのエッセイの書き方を理解するまでにはしばらくかかるのかもしれませんね。でも、海外で学ぶというのは、そういうことなんです。
編集部:
海外留学経験のあるコールマンさんならではの視点ですね。
コールマン氏:
ある学生はそれをすぐに理解することができるかもしれないし、ある学生はできるようになるまでに何らかの助けが必要な場合もあるでしょう。アメリカの高等教育の2つの典型というと、大きな総合大学と小さな教養大学だと思うのですが、大きな違いの1つが、個人的な気配りは小規模の教養大学の方が得やすいということです。もし大きな大学に行ったとしたら、ライティングの授業には199人ものクラスメートがいた、ということもあり得ますからね(笑)。
編集部:
TOEFLテストの受験準備を通しても、日本とアメリカの考え方や求められるスキルの違いというものを知ることができます。英語力だけでなくそういった違いに準備できているかどうかということも測られます。
コールマン氏:
テストというのは時間が限られます。たとえ言葉はもう習得していたとしても、メインポイントを正しく見つける手段を知らなければ見逃しやすいでしょう。TOEFLテストの準備をするということは、アメリカの高等教育を受ける上では大切な1つのステップだと思います。

留学することの意味 -自分のため、世界のため

編集部:
コールマンさんは中国語をマスターしているそうですが、なぜ中国語を選んだのでしょうか。アルファベット圏の人にとって、中国語は最も難しい言語の1つで、特にリーディングが難しいと言われていると思うのですが。
コールマン氏:
そう!リーディングはかなり難解でしたね。でも始めた時には、難しい言葉を学ぶぞ、とは思っていませんでした。中国語への興味というのは、海外留学への興味から始まったのです。私が大学に入学したときは、化学を専攻しており、3年生になったら留学をしてみたいと思っていました。留学というのは何か面白そうだ、というくらいで、どこに行きたいとか、何をしたいとかいうことは特に考えていませんでした。2年生が終わり、3年生の1学期に、そろそろ何をしたいのか考え始めなければと思ったとき、大学にはオーストリア・ウィーンに行くプログラムと、上海のプログラムがありました。ウィーンのプログラムはすでに確立されていましたが、上海は私の大学ではまったくの新しいプログラムだったのです。アジアの歴史や哲学といったクラスを取ってはいましたが、中国に行ってみるということは考えたこともありませんでした。でもウィーンやヨーロッパに行くのはそんなに難しいことではないけれど、中国に行くことは挑戦だと思ったんです。それならやろうじゃないかと。それが理由です。5人の学生や教授とともに中国に行き、今までの概念が完全に吹き飛ばされ、世界というのは自分が飛行機を降りる前に思っていたよりもずっと大きいと知りました。それはとても意味のある経験で、帰国すると、化学も素晴らしいけれど、これはもっと素晴らしく、私にとって興味深いことだと思いました。そこで専攻を化学からアジア学に変更し、中国語を学び、卒業後には中国に戻って英語を教え始めました。
編集部:
何年くらい教えていたのですか。
コールマン氏:
大学を出てから中国で教えたのは1年だけです。滞在したのは2年間ですが、1年目は英語を教え、2年目はまた留学生として学び、その後さらにアジア学を学ぶためアメリカの大学院へ進みました。
編集部:
その経験が中国語を上達させ、コミュニケーションすることを助けたと思いますか。
コールマン氏:
ええ、それはもう間違いなく。でも外国語を学ぶ、海外で学ぶことは簡単なことではありません。時には特別な才能が与えられ、すぐに習得してしまう人もいますが、大多数の人は努力しなければなりません。ボキャブラリーを増やしたり、覚えたりといったことは日本の学生が得意なところですが、これらが上達への最初のステップだと思います。次のステップはリスクをとる、つまり口を開くということです。日本で英語を話そうとするのは、英語が日常的な言葉ではないため難しいかもしれません。でも海外に行く機会があれば、もうちょっと話すよう自分をけしかける必要があります。そうすると世界が変わります。話すためにリスクをとるというだけではなく、身体的な面でも、例えば外国語をスムーズに話すために口を訓練するとか(笑)、やることはありますね。音だけでなくリズムも。結局私は合計すると約6年中国に住みましたが、その時にいろんな語句を話してみたり、漢字を書いてみたり、覚えたりし、また身体的にも訓練することで、スムーズであることを心がけました。
編集部:
現在は日本語も学んでいるそうですが、中国語を習得していたことは日本語を学ぶ上で有利になりましたか。
コールマン氏:
ええ、それはもちろん。リーディングが特にそうですね。今でも新聞を読む時に漢字をピックアップしながら読み進めます。読むのが一番難しいのは、漢字がない文章を読むことですね。
編集部:
私たち日本人と同じですね(笑)。
コールマン氏:
漢字がないと、何かが欠けているように思います。それはやはり日本語の前に中国語をやっていたお陰だと思います。
編集部:
海外で学ぶということは、外国語を習得するほかに、どんな意義や経験があるでしょうか。
コールマン氏:
もちろん言葉はコミュニケーションを助けますから、とても重要ですよね。私の海外留学経験から考えると、最初は3ヶ月だけでしたがもちろん中国のことを学びました。でもそれ以上に、自分自身のことを学びました。私はどんな人間で、どんなことを心地よく感じ、どんなことを心地よく感じないか。私は当時、かなり“アメリカ人”だったのです。自己認識、自分への気づきというのが本当に価値のあることでした。それは海外というまったく違った環境に身を投じなければ、得ることのできないものだと思います。私にとってその経験はとても大切で、世界というものは自分が思っていたより広いものだと教えてくれました。これは先ほどの“個人”に話が戻りますが、この経験が私自身をよく知ることのできた機会となりました。どこで育とうとも、自分を理解することはとても大切なことだと思います。留学は、そういう個人レベルでも大切です。また、世界の中で、私たちはひとりぼっちではなく、国や文化を超えてコミュニケーションすることは今日、今までになく大切なこととなっています。気候変動や世界的流行病、世界的経済不況、テロリズム、こういった事柄は全て、20年前も人々は考えていたかもしれませんが、今日のように緊急の事態ではありませんでした。それらを解決するには、ともに協力しなければいけません。海外に留学するということは、自分で解決できる以上の問題が起こった時に、それを解決するために人々とコミュニケーションする技術を身につけるスタートとなるのです。それが将来世界的レベルの問題を解決する上でも重要なスキルとなります。

学研での撮影のひとコマ

アメリカ大使館が提供する留学関連情報

編集部:
それでは最後に、アメリカ大使館が日本で行っている様々なプロモーションについてご紹介ください。
コールマン氏:
最近ではアメリカに留学する日本人学生数が減少しています。しかし、私たち以降の世代になっても堅固な日米関係が維持されていくようにすることが大切です。そのため、アメリカ大使館は日本の若い世代への発信に力をいれています。“ConnectUSA”というWebサイトがその1つです。イベントページとレポートページの2ページから始まり、この6ヶ月でアメリカ留学情報も追加され、加速度的に拡大しています。学生たちや教育関係者と話すにつれ、彼らがアメリカ留学情報を欲していることを知りました。
2つ目に、国務省が“EducationUSA”というブランドでアメリカ留学をプロモーションしています。国務省の判断基準にあった団体を認定し、その団体が国務省とともに連携しています。これによって、この1年半で日本でのEducationUSAのアドバイスセンターが増えました。日本ではこれまでフルブライト・ジャパンが唯一のアドバイスセンターで、専門知識に富み、うまく機能していますが、限られた人員しかいないこと、また全国で留学情報説明会を開いていますが、基本的には東京がベースになっていることが弱点でした。そこで福岡や大阪にあるアメリカンセンターなど関連外部団体に働きかけ、そしてもちろんアメリカ大使館自体もアドバイスセンターとなり、学生やその親、先生方などアメリカ留学に対して興味がある方々は誰でも、これらのセンターに立ち寄り、情報を得ることができるようにしました。日本には海外プログラムのおすすめ情報や、申込の補助サービスなどが有料で豊富にあります。でもEducationUSAは無料ですし、特定の大学と提携しているわけではないので、その学生にとって最も適したプログラムを紹介する、ということが一番の利点だと思います。
編集部:
それは素晴らしいですね。
コールマン氏:
また東京だけでなく全国的に、教育関連のイベントも増えています。2月には、アメリカと日本の教育を結ぶ、アメリカ大使館シンポジウムシリーズ第1弾として、「日米教育交流の活性化をめざして」というシンポジウムを明治大学で開催しました。こういったシンポジウムを1年を通して実施していく予定です。
またこれは我々にとっては新しい試みですが、英語教育にも力を入れています。日本では、英語教育についてかなりディスカッションがされており、文部科学省は新しいカリキュラムを始めていますから、国務省にとってもこれはいい機会となります。
国務省から提供しているプログラムの1つに、「E-Teacherスカラシッププログラム」があります。これは英語教師や英語教育カリキュラム作成者向けで、大学院レベルのTESOLコースを無料で提供するものです。セメスターベースでオンライン講義を行い、世界中の英語教師が自分の都合のいい時にアクセスして学びます。今年で2年目になりますが、多くの日本の英語教員の方々にご応募いただき、参加者からは、学んだことをクラスで活かしているとご好 評いただいています。
この他、「英語教育専門家招聘プログラム」というものもあります。これは、アメリカ人の英語教育専門家を短期間日本に招き、自治体の教育委員会などと連携し、それぞれのニーズに応えて、英語教員の研修やワークショップを行ったりするものです。
こういった英語教育の支援を行うことによって、より多くの日本人学生が英語を通じて世界に目を向け、さらにはアメリカ留学を志すことによって、さらに日米関係を強化していくことができればと思っています。
英語教育以外にも、大学生向けのプログラムもあります。例えば「東アジアの大学生向け夏期講習」があります。7名の日本の学部生がアメリカで5週間を過ごし、アメリカの外交政策やリーダーシップを学びます。このプログラムがユニークなのは、日本のほかに、韓国や中国からも同数の大学生が集まり行われることです。かなり密度の濃い夏期集中講座ですが、東アジアの若者たちと一緒にリーディングやエッセイライティング、プレゼンテーションをしたり、地域貢献活動をしたりすることで、東アジアの若者同士がお互いを知り、友情を深め、絆を強めることができると思っています。これもまだ2年目のプログラムですが、かなりの応募があります。
他にも大学教員向けのものや中・高等教員向けのプログラムなどを用意しているので、先ほどご紹介したConnectUSAをぜひ見ていただきたいですね。
編集部:
教職員にも学生にも興味のありそうなプログラムを国務省やアメリカ大使館がサポートしているのですね。
コールマン氏:
我々はこういった機会を設けて、人々にもっとアメリカを知ってもらうよう努め、そういった経験を周りにシェアして欲しいと思っています。
そして最後にご紹介したいのは「アメリカ留学フェア」です。昨年お台場で開催し、3000名もの学生が来てくれました。今年はアメリカの大学の留学生募集担当者だけでなく、アメリカの大学を卒業した日本人学生が集まって作られた同窓会組織とも連携し、彼らの卒業校にもフェアに参加してもらおうと思っています。少なくとも30校が参加する予定で、今夏に開催します。
編集部:
私たちも読者にこういった情報を活かしてもらいたいと思います。今回はお時間をいただきありがとうございました。

インタビュー: 2011年2月16日 エグゼクティブアドバイザー 仲野 友子

参考:アメリカ大使館が提供する留学関連情報

*アメリカ大使館やアメリカンセンター主催のイベント・プログラム情報などをお届けするWebサイト
・ConnectUSA 
*アメリカ留学に関する最新で正確かつ公正な情報やアドバイスを提供する施設
・EducationUSA
*教員対象プログラム
・E-Teacherスカラシッププログラム
英語教育者向けのオンライン英語教授法トレーニング
・英語教育専門家招聘プログラム
アメリカ人の英語教育専門家による英語教員の研修やワークショップ開催
・夏期集中講座(大学教員・学者対象)
テーマ別に米国・6大学で行われる研修プログラム(※テーマ:文化・社会/政治/現代アメリカ文学/外交政策/ジャーナリズム/宗教の多元的共存)
・夏期集中講座(中・高等学校教員および教育関係者対象)
米国の社会・教育・文化への理解を深める研修プログラム
*学生対象プログラム
・東アジアの大学生向け夏期講習(学部生対象)
アメリカの外交政策とリーダーシップスキルについて学ぶ5週間の米国研修

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