英語教師による英語教師のための情報シェアの場「達人セミナー」通称「達セミ」をご存知ですか。毎週のように自発的かつボランティアで全国各地にて開催され、それぞれの授業方法を公開しシェアしています。基本的には中学・高校の教師の方々が中心ですが、その授業には英語を楽しく学ぶヒントがたくさん隠されています。その中から毎号1名の先生にレポートしていただきます。
今回のヒントはこれ:
埼玉県小鹿野町立小鹿野小学校
瀧沢広人先生
前回・・・と言っても、2008年10月になってしまうんですね。(瀧沢先生の前回の記事はこちら)まさしく、Time flies like an arrow. ですね。その時私は、2つのことを英語学習のヒントとして紹介いたしました。1つは、「ネイティブ英語から学べ」ということです。日本人から学ぶ英語ではなく、英語の専門家、ネイティブの英語から学ぶ。映画でも、小説でもいいし、英字新聞でも、ニュース英語でもいい。とにかく、日本人が使っている英語ではなく、ネイティブが使っている表現に敏感になろう・・・ということを紹介しました。私がベトナムにいた時、上司から時候の挨拶が入った原稿を渡され、「英訳してくれないか?」と頼まれました。最初は、日本風に時候の挨拶を、そのまま英語にしていったのですが、途中で「あれ?これって変だよな。ネイティブのビジネスレターの出だしって、どうなっていたっけ?」と思ったのが、ネイティブ英語への興味となりました。もう1つは、英字新聞のどこか1か所を読んで、その記事の要約をするというものです。これは「読む」→要点を読む、「書く」→大事なところを落とさず伝える・・・という実生活で役に立つ英語学習法です。さて、今回は次の提言を考えました。
英語を身に付けるためには、英語の「学習」も大事なのですが、もう1つ大切なことは、「続ける」ということです。別の言い方をすると、「習慣」です。皆さんは、Web pageを開いたとき、どのページがトップページになっているでしょうか?私は、職場はyahooで、自宅はmsn (http://www.msn.com/)です。それも、msnの米国のページを私はトップページにしています。すると、インターネットに接続したとき、必ず英語が目に飛び込みます。主な記事が写真入りで、目の前に現れます。すると、日曜日の朝や少し時間があるときに、「ここの記事を読んでみようかな」となります。さらに、もっと時間があるときには、「英語を聞いてみようかな?」となります。msnでニュースが「聴け」ます。まさしく、ネイティブの英語、正しい英語表現に触れることができます。
例えば、2009年は、Two thousand nine ですが、2010年は、なんと言うのだろう?Two thousand ten なのか、1999年のように、Nineteen ninety-nine となるのか?たまたま聞いたニュースでは、Twenty ten と言っているのを聞き、「なるほど・・・2010年は、そう言えばいいんだな。」と、妙に納得したことを覚えています。ほんのちょっとしたことですが、トップページを英語版に変えておくことにより、「習慣」(週刊??)になります。
その他、私が英語に触れる「習慣」としていることを2つ紹介します。
最後に、英語を身につけるためには、「好きになること」が一番なのですが、私はやはり「長続きできなくてはいけない」と思うのです。5分でもいいから毎日、または定期的に、または時々気づいたときに、同じことを「続けること」です。そのためには、「自分に合った学習法」でなくては長続きしません。他人の学習法を参考にし、自分でやってみて、試してみて、そして自分に合った方法が一番です。無理することはありませんし、続かなかったなどと、悲観することもありません。人にはそれぞれ、自分に合った方法があるはずです。
心が変われば、態度が変わる。/態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。/習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。/運命が変われば、人生が変わる。
(ヒンズー教の教え)
ともに、Fun with Enlgish ! で、楽しくやっていきましょう!
瀧沢広人先生によるTOEFLメールマガジン71号「ネイティブから学べ! | 達セミに学ぶ 英語学習のヒント」の寄稿文についてはこちら