外国に留学すると、学校では習わなかったフレーズや単語を頻繁に耳にすることがあります。最初はわからなくても、日常の会話でその国の人がよく口にするフレーズや単語は、すぐに使い方を覚えられるので、身につくのも早いようです。このコーナーではそんなフレーズや単語を、留学経験者に紹介していただきます。
M.A.さん
自分の知識の範囲だけで会話を解釈していると、勘違いだったということがよくあります。その一つが、“No kidding!”。アメリカに留学していた際に、ホストファミリーも学校の友人もよくこの言葉を使っていました。他に”You’re kidding!”もよく聞きました。使われた状況や流れで「ウッソー?!」「冗談でしょ?」という意味だとはすぐ察することはできたのですが、”No killing!”、”You’re killing!”と聞こえてしまい、「殺さないで!」「殺される(くらい面白い)!」と勘違いし、さすがアメリカらしい物騒な表現だなと思うとともに、そこまで面白がらせた自分にほくそ笑んだりしました。でも今思うと、きっと私の表現不足やおかしなアクセントにより、「冗談でしょ?」と言われるような珍会話になっていたのだろうと思います。その後”kill”ではなく、“kid”だと分かってからも、「子どものようなこと言うな」「子どもっぽいわよ」ということかと思っていましたが、”kid”には「からかう」「だます」という動詞の意味があるのですね。知識が広がりました。
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