第86回 英語教員対象「TOEFL iBT®テストPropell®ワークショップ」2019年開催報告
2019年のTOEFL iBT®テストPropell®ワークショップ(以下、Propellワークショップ)は、7月から9月にかけて、仙台、東京、大阪、沖縄で計5回実施しました。
今年は4技能をカバーした1日ワークショップとSpeaking、Writingに特化した半日ワークショップの2種類のワークショップを用意し、英語教育に携わる多くの先生方にご参加いただきました。
▲ 7/27(土)<東京会場>[2技能]
▲ 9/7(土)<東京会場>[4技能]
▲ 9/21(土)<大阪会場>[4技能]
沖縄と仙台においては名桜大学様、東北大学様にそれぞれご協力をいただき、各大学との共催という形でPropellワークショップを開催しました。双方ともに学内とその地域の先生方が参加され、PropellワークショップはTOEFL iBTテストに関する知識を深めるだけでなく、学校内外の先生方との英語教育に関する意見交換や交流の場になっていました。このことから共催で実施することの意義を感じ、今後もこのような形式でのワークショップを実施していきたいと思います。
▲ 8/12(月)<沖縄会場 名桜大学との共催>[4技能]
▲ 8/21(水)<仙台会場 東北大学との共催>[2技能]
また今年のワークショップではTOEFLテスト主催団体Educational Testing Service(ETS)が実施したTOEFL iBTテストに関する変更についてもPPTのスライドを追加し、参加者にお伝えしました。
大きな変更点としてお伝えしたのは下記2点です。
① テスト時間の短縮(2019年8月1日~)
Reading、Listening、Speakingセクションにおいて問題(設問)数を削減、テスト時間が30分短縮され、3時間となった。テスト形式、出題形式やスコアスケールに変更はなく、テストの信頼性はこれまでと同じく確保されている。
② MyBestTM scoresの導入(2019年8月1日~)
MyBestスコアとは受験者の過去2年間の有効な全てのTOEFL iBTテストスコアから各セクションの最も高いスコアを組み合わせたスコアのこと。2019年8月1日以降に発行される全てのTOEFL iBTテストスコアレポートには、毎回、各テスト日の試験結果と併せてこのMyBestスコアが自動的に掲載される。
(参照) Webサイト https://www.j.or.jp/toefl/20190527_1.pdf
その他にもTOEFL iBTテストがより受験しやすいテストになるよう、ETSではこの1年をかけて受験登録ページの改良など、下記のとおり様々な取組を行いました。
・採点期間の短縮(テスト日から約6日後にスコアの確認が可能になった)*これまではテスト日から約10日後
・再受験までの期間の短縮(再受験までの期間が12日間から3日間に短縮された)
・スピーキング採点にAI採点を導入(採点官とAI採点 SpeechRater®が併用されるようになった)
・受験登録アプリ導入、Webページのリニューアル(受験がより簡単に、便利になった)
(参照)ETS Webサイト https://www.ets.org/toefl/better_test_experience
これらの変更が、受験者だけでなく、TOEFL iBTテストスコアを活用する立場にある団体・機関の皆様にとってもTOEFL iBTテストをより一層活用していただくきっかけになることを願います。
ワークショップ後に実施しているアンケートを通して、参加者から貴重なご意見を数多くいただきます。
ワークショップ中にETS公認トレーナーが参加者と一緒に行ったアクティビティに対してご自身の授業で使えるアクティビティとして評価いただくなど、今回も、本ワークショップが参加者お一人おひとりの英語指導に多少なりともお役に立てていることが実感できました。
その一方で、改善点として挙げていただいている内容もあり、参加者にとってより価値のあるワークショップを提供するために何ができるのか、来年以降の実施に向けてETS公認トレーナーも交えて改めて検討する必要性を感じています。
今後もより多くの先生方にご参加いただき有意義な時間を過ごしていただけるよう、スタッフ一同、より良いワークショップを目指していきたいと思います。
来年のワークショップの開催予定は決まり次第、下記ページに掲載します。皆様のご参加を心よりお待ちしています。
TOEFL iBT®テストPropell® ワークショップ