今回取り上げる単語はmeanです。meanは品詞の数も訳語の数も多くて実は難しい単語なのです。まず動詞meanの「・・・を意味する」という意味が最も皆さんになじみのある意味かと思います。

でも不定詞を目的語にとったmean to doは、「・・・するつもりである」という意味を表し、I didn’t mean to hurt you.だと「君を傷つけるつもりはなかった」となります。

受動態でbe meant to doだと「…するように定められている、・・・しなければならない」といった意味になり、You and I were meant to get married.は「君と僕は結婚する運命だったんだ」というロマンチックな表現になりますし、また「重要である」という意味もあり、She means a lot to him.だと「彼女は彼にとって本当に大切な人なんだ」という意味になります。さらにI mean it!というと「本気で言っているんだよ」というよく会話文で出てくる意味になります。

またmeanには形容詞や名詞もあります。meanはmedium「媒介、中間」と同じ語源から派生し、形容詞としての「平均の」という意味や名詞として「媒介」という意味をもっています。また形容詞のmeanはcommon「平凡な」と同じ語源から派生し、「平凡な」→「どこにでもある」→「重要でない」→「劣った」→「卑しい」といった風に悪い意味に転じました。 では次の英文はどう訳しますか。

He plays a mean guitar.

「彼は卑しいギターを弾く」ではなんか変。実はこの英文は「彼はギターがとてもうまい」という意味なんです。日本語で「彼のギターの腕前はやばい」と言う感じとよく似た意味合いです。ただし、このmeanの用法は米用法に限られます。このようにマイナスイメージ語はまれにプラスイメージの意味として使われる場合があるのです。

日本文の意味に合うように［　　］内の語句を並べ替えて英文を完成させましょう。（1語不要）

You [mean / your / to / broken / meant / are / to / computer/ take] a recycling center.

（壊れたコンピュータはリサイクルセンターへ持っていくことになっています。）